どうも、主です
前段にも書きましたが、最近とにかくプロレスが好きなんです。
ここ5年くらいかなぁ。
プロレスに目覚めたのは・・・・・
まだプロレス好きというのもおこがましい初心者ですが、
僕なりのプロレスの魅力をいくつか書きたいと思ってます。
普通に書いてもつまらんから、バンドマン目線で!
そもそも、プロレスって、格闘技?それともスポーツ?
エンターテインメント?
どれでしょう?と言われたら
「体と心を使った格闘技スポーツをエンタメ化したもの」
つまり全部の要素ですね。
スポーツで、エンタメ色が強いものでは、例えばフィギュアスケートなどは
ちゃんと勉強しないと加点方式が分からない。
しかし、曲が流れて・・・選手の演技は観客を魅了するものがあります。
時には、失敗するもドラマがあるし、成功すれば一緒に喜べる!
これって、エンタメ全般に言えるなぁと。
バンドでも、演劇でも、たくさん練習して、1回限りの本番
加点ってどこで付けます?と問われたら・・・・
より心を刺激するモノが素晴らしい!
みたいな。
1:死に様でなく生き様
・・・・・で、プロレスってどうよ?
もちろん勝ったら素晴らしい!格闘技のように、明確な勝ち負けも存在する。
しかし、勝ち負けでないのがプロレスと思ってます。
凄く切り込みますが、プロレスを知らなかったの自分は
「総合格闘/K1」サイコー!!!
「プロレス」なんか、八百長じゃない?
と思ってました。
しかしですよ・・・・
そもそも同じ格闘技のフィールドで、総合とプロレスって大きく違う点があります。
格闘技の様々な魅力に、相手の攻撃を受けないディフェンス力もあると思います。
しかし、プロレスは、「攻撃を受けない」ではなく、
相手の攻撃を受け止めて、対戦相手の良さを引き出してから、倒す
これです。基本、攻撃を受けます
観てて痛いんです。
でも、受けます!避ければいいのに・・・と最初は思ってましたが・・・・
ここは、エンタメなので、自分だけじゃなく対戦相手の凄さをお客に魅せる必要があるんでしょう。
つまり、生き様を魅せるスポーツだと思ってます。
2:エンタメの極み
つぎに、勝った選手は当然カッコいい!
でも、負けてもカッコいいのがプロレスなんです。
↑これ見てください(新日本プロレス提供:ファンが選んだ獣神サンダーライガーの試合ベスト1)
プロレスを知らない人も
「獣神サンダーライガー」という選手は知っている人も多いかと思います。
このベスト1に輝いたライガーの引退試合ですが、
八百長に見える方がいるんでしょうか。
お互いに、技を掛け合い・・・全部受ける
で、主役のライガーは、負けます。
対戦相手の鈴木みのる選手は、ヒール(悪役)レスラーでもありますので
最後、パイプ椅子を持ち、攻撃するのか???と思いきや・・・
獣神サンダーライガーに、感謝を伝えるお辞儀(土下座のような振る舞い)をし、リングを後にします。
この試合だけ見ると
引退する選手に向かって、挨拶するの当然じゃろ?ってなるんですが・・・
プロレスの人間ドラマは、昨日今日ではないんですよ。
この対戦相手の鈴木選手なんですが、
経歴がちょっとありまして・・・・・数十年前、元々新日本プロレス入団します。
鈴木選手は、組手や本番さながらの練習で己を鍛えたいと考えていました。
が、当時のプロレスラーは、組手より、技を受ける為の基礎訓練を重視し、組手を申し込んでもなかなか組手をやってもらえなかったそうです。
しかし、この獣神サンダーライガーは鈴木みのるの思いに答えて
夜な夜なスパーリングや組手の相手を行っていたようなんです。
鈴木選手は、新日本プロレスを退団し、さらに格闘技路線(ガチンコ)方面を極めに行きます。
第二次UWF/パンクラスなどなど
格闘技が好きな方も聞いた事あると思いますが・・・・
プロレスラーというよりは、格闘技を極めようとしていました。
2002年
しかし、ケガの影響もあり、格闘技での成績も厳しく、「引退」の可能性もあったそうです。
当然、あの鈴木選手の引退試合!となれば、誰とやるんだろう???
当初、新日本プロレスが協力し、某選手を!と言っていたのですが・・・・
某選手は「足のケガ?」を理由に、試合をしないと・・・・
他にも引退試合の対戦相手を模索していた鈴木選手ですが、名前はいくつか出てくるも実際対戦相手が出てこなかったそうです。
そこに、ライガー選手から電話が来たそうです。
「某選手が、対戦出来ないって、理由聞いてる?」当然鈴木選手は知らない・・・・
「あいつが、対戦しないってことは、新日本が逃げた事になるよな?じゃ、俺がやるよ」
ってことで、ライガー選手がプロレスではなく。
ガチンコのフィールドで試合を申し出たとの事。
2002年11月
その試合では、鈴木選手が1R、チョークスリーパーで勝ちます
その試合のマイクパフォーマンスで、ライガー選手は
「このままじゃ終われない。またやろう!ぶちのめすから!」
「ただ、すぐにやっても負けちゃうから2年くらい時間くれ!」と鈴木選手に伝えます。
裏を返すと、鈴木選手に「まだ引退するんじゃね~よ」って気持ちもあるんだろうなと。
しかし、この試合から、2002年から・・・2年どころか2020年まで
ライガー選手と対戦はありませんでした。
鈴木みのる選手は、ライガー選手が引退を発表してから
「あの時の約束はいつやるんだ???」という流れが2020年はじまりました。
前置きがかなり長いのですが・・・・
選手同士の助け合いや、歴史等があり、
マットにねじ伏せた獣心サンダーライガーへの
たくさんの感謝が、鈴木選手のお辞儀であったと思いますし
そういう選手に慕われた獣心サンダーライガーは、本物のレスラーでもあると思いました。
言葉にするとチープになってしまうんですが、
生活/体/健康/意地/プライド・・・・いろんなモノが詰まっていて
そのうえで、全力でぶつかって、全力で戦うからこその涙は、本当にカッコいいし、ドラマにもなる。
こういう意味で、エンタメの極み(心を動かす)というプロレスでした。
さてと・・・・ほかにも見どころいっぱいなんで、ブログでちょいちょい書いて行こうと思ってます。